青森の旧家のふすま絵、大英博物館所蔵の「秋冬花鳥図」と「一連のもの」と確認 計8面に

大英博物館所蔵の「秋冬花鳥図」と一連のものと確認された、旧家「宮越家」離れのふすま絵=青森県中泊町(中泊町博物館提供)

青森県中泊町の旧家「宮越家」離れのふすま絵4面は、ロンドンの大英博物館所蔵の「秋冬花鳥図」4面と一連のものと確認したと、京都国立博物館元主任研究員で狩野派研究者の山下善也氏が17日、同町で記者会見して公表した。山下氏によると、狩野派有力絵師の作品で旧家のものは春夏が描かれ、合わせて計8面の四季花鳥図となる。

山下氏は根拠として大英博物館所蔵の右端に描かれた渓流が、旧家のふすま絵の左端とつながると指摘。さらに引き手金具の模様も同一だったという。また写真で細部を見て同じ技法で描かれたと確認したとしている。

会見では、大英博物館学芸員(日本美術)のロジーナ・バックランド氏の「宮越家のふすま絵が一連のものと明らかになったことは素晴らしい」とのコメントも発表された。

町は来月4日から一般公開を行う。

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