【実例】3月の株主優待:個人投資家カブ主優待ライダーさんセレクト5銘柄

株主優待で人生を楽しむ、をコンセプトに投資をするカブ主優待ライダーさん。消費を前提にしているため、投資でお金が増えるというより「幸せの権利確定」ができる投資法として楽しんでいるとのこと。そんなカブ主優待ライダーさんが実際に保有されている銘柄のなかから、3月が権利確定月のお気に入り株主優待を紹介いただきました。また、新しいNISAの活用法や今後の投資・資産運用の考え方などについてもお聞きしました。

株主優待銘柄選びは「配当+優待の利回りが4%以上」を基準に

――株主優待投資に興味をもったきっかけや投資のご経験について教えてください。

職場の同僚が「はるやまホールディングス(7416)」の株主優待のことを教えてくれたのがきっかけです。当時はリーマンショック後数年のタイミングだったので、どの銘柄も株価が安く利回りが高かったのが投資を後押ししてくれました。投資経験年数は13年半になります。

――株主優待銘柄はどのようにして選定していますか?

配当+優待の利回りが4%以上の銘柄を1つの基準としています。また、最近は優待改悪・廃止可能性の低い銘柄に投資をするように心掛けていて、その目安の一つとして「1年継続保有」が要件の銘柄に注目しています。

権利確定月 3月 個人投資家カブ主優待ライダーさんの株主優待銘柄5選

株主優待概算購入金額は、各銘柄の株主優待の取得に必要な最低株式数と、2024年3月7日終値時点を元に算出しています(手数料や消費税等の諸経費につきましては、含まれていません)

実際に受け取った株主優待の感想とおすすめポイントをご紹介

銘柄1:エディオン(2730)

 

■株主優待の概要(一部抜粋):自社ギフトカード

■カブ主優待ライダーさんおすすめポイント:2024年に入って長期保有での優待拡充が発表され、3年以上などの長期保有でギフトカードが増額されることになりました。また1円単位で使えるのも魅力です。エディオンはコロナ禍で先行き不透明な時に優待を拡充した経緯もあり、家電銘柄の中でも私は特に推しています。

■保有期間と今後の保有予定:10年以上保有、今後も継続予定です。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月

銘柄2:シュッピン(3179)

 

■株主優待の概要(一部抜粋):自社専門店やECサイトで使える優待券

■カブ主優待ライダーさんおすすめポイント:優待券を使って、カメラや自転車用品、文房具など幅広い商品から買い物できます。額面も5000円分と大きいのですが、2年以上保有すると1万円相当にグレードアップするのもうれしいポイントです。総合利回りが高いのも魅力的な要素となっています。

■保有期間と今後の保有予定:保有期間はおよそ1年、今後も長期保有予定です。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月下旬

銘柄3:はるやまホールディングス(7416)

 

■株主優待の概要(一部抜粋):商品割引券と商品贈呈券(店頭価格6600円までの対象商品)

■カブ主優待ライダーさんおすすめのポイント:紳士服銘柄の株主優待は割引券のみのところが多いのですが、こちらは実際の商品をいただけます。また、取得単価が低く高い利回りであるのもポイントです。なお2025年から、商品引換券については1年継続保有が必要となりますが、優待継続という観点からすると、むしろうれしい変更だと私は考えています。

■保有期間と今後の保有予定:10年以上保有、今後も継続予定です。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月下旬

銘柄4:サンマルクホールディングス(3395)

 

■株主優待の概要:グループ店舗で使える株主優待カード(20%割引で利用可)

■カブ主優待ライダーさんおすすめのポイント:こちらの優待は何度でも利用可能なので、グループ店舗をよく使う方にオススメです。インフレが続き、家族での外食が高額になることも多いなか、この優待があれば比較的リーズナブルに食事ができるので、外食好きのファミリー層にも良いかと思います。

■保有期間と今後の保有予定:5年以上保有、今後も継続予定です。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月中旬

銘柄5:ティーガイア(3738)

 

■株主優待の概要:クオカードorクオカードペイ

■カブ主優待ライダーさんおすすめのポイント:クオカード優待は人気の高い優待ですが、廃止されやすい傾向もあり、投資検討の際には悩ましいところです。ただ、こちらの企業は傘下にクオカードの運営企業があるため、優待廃止の可能性は低いのではないかと考えています。配当利回りが高いのもポイントです。

■保有期間と今後の保有予定:保有期間はおよそ1年以上、今後も長期保有の予定です。

■権利確定月:3月・9月

■優待が届く時期:3月分については6月中旬

●投資の主軸は優待銘柄の買い足し、新しいNISAは月5万円程度を積み立て

――優待銘柄以外の投資についての考え方を教えてください。

優待銘柄以外は特に高配当銘柄に投資をしています。位置づけとしては、新たに優待銘柄を購入するための原資にしています。また、2024年からは新しいNISAのつみたて投資枠の活用として、米国の主要指数に連動するインデックスファンドや全世界株式型のインデックスファンドへの投資も始めました。

これは、少しでも多くの非課税枠を活用したいという気持ちと、国外への投資でさらなる分散投資をしたいと考えたためです。

――新しいNISA(少額投資非課税制度)の活用状況について教えてください。

つみたて投資枠は当初月10万円で全て消化していこうと思っていましたが、やはり優待銘柄を買い足したいという思いが強く、5万円程度を投資していくこととしています。10年程度でつみたて投資枠を埋めていけるのではないかと考えています。また成長投資枠については、半分は現在の特定口座からの移行、半分は新規での買付を考えています。

――投資に関する情報収集法について教えてください。

毎日1~2時間程度、情報収集に充てています。時間配分については、7割が優待銘柄のリサーチ、2割が高配当銘柄のリサーチ、最後の1割が実際に買いや売りの注文を出す作業です。ちなみに、時間の捻出については、「残業をしないこと」「昼休みなどの休憩時間も活用すること」「移動中も投資関連のYouTubeなどで情報収集すること」といったことを心がけています。

――投資・資産運用における成功談や失敗談、また人生においての学びはありますか?

現在、株高局面ということもあるのですが、資産をしっかり増やせています。また、優待投資を始めたおかげで様々な企業の商品やサービスを体験でき、幸せを感じる事が増えたと思います。一方で、優待保有数が増えるほど優待消化に追われる日々になり、自由な時間が減ったと感じています。

投資は人生と同じでいい時もあれば悪い時もあり、平坦な道ではないのですが、コツコツと続けることで成果につなげていけると学ぶことが出来ました。まさに「継続は力なり」です。

※ 株主優待は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。 
※ 権利確定日によって権利付き最終売買日が異なります。 
※本内容は、個人の経験に基づく見解であり、当社の意見を表明するものではありません。 
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。

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