本記事では、Bybitの手数料の種類や各手数料の計算方法について解説を行います。
Bybitで手数料負けしないためのコツも紹介するので、トレードする前にぜひ確認してみてください。
Bybitの手数料の種類
Bybitの手数料は5種類あります。
- 取引手数料
- 入金手数料
- 出金・送金手数料
- 購入・決済手数料
- 資金調達料
取引手数料
取引手数料は、Bybitの取引プラットフォームを利用して取引を行う際にかかる手数料のことです。現物取引やデリバティブ取引を行う際に発生します。
入金手数料
入金手数料は、Bybitアカウントのウォレットに資金を入金する際にかかる手数料のことです。なおBybitでは、暗号資産の入金は無料となっています。
出金・送金手数料
出金・送金手数料は、Bybitアカウントから資金を引き出す際にかかる手数料のことです。他のウォレットや取引所に暗号資産を出金・送金する際に発生します。
購入・償還手数料
購入手数料はレバレッジトークンを購入する場合、償還手数料はレバレッジトークンを受け取る場合にかかる手数料のことです。
レバレッジトークンとは、レバレッジをかけた暗号資産の価格に、証拠金なしで連動するデリバティブ商品のことです。
ロスカットのリスクなしにレバレッジをかけた暗号資産を購入できるのがメリットです。
通貨ペアには、ロングレバレッジ3倍を意味する『BTC3L/USDT』や、ショートレバレッジ2倍を意味する『XRP2S/USDT』などがあります。
資金調達料
資金調達料は、無期限取引をする際に、ポジションを維持するためにかかる手数料のことです。
相手のトレーダーに資金調達料を支払う、もしくは受け取ることになります。
資金調達率がプラスのとき、「ロング(買い)」のポジションなら手数料支払い。「ショート(売り)」のポジションなら手数料を受け取ります。
資金調達率がマイナスのときは、「ロング(買い)」のポジションなら手数料を受け取り。「ショート(売り)」のポジションなら手数料を支払います。
資金調達料の授受タイミングは基本的には8時間ごとです(通貨によって異なる)。
つまり1日で3回手数料の支払い(もしくは受け取り)があります。
通貨ペアによっては、1時間間隔のものもあります。
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Bybitの取引手数料と計算方法
Bybitの取引にかかる手数料は、以下のとおりです。
現物取引
Bybitの現物取引手数料は、『Maker(メイカー)』『Taker(テイカー)』ともに、一律0.1%です。
『Maker』は取引板にない価格で注文を出すこと。いわゆる指値注文です。取引板に新しい注文を生んでいることからメイカーと呼ばれます。
『Taker』は取引板に並んでいる注文で約定する取引のこと。いわゆる成り行き注文です。取引板から注文を取る、取り除くことからテイカーと呼ばれます。
Bybitでは注文方法でMaker(指値)・Taker(成行)を選択できます。
ここで選択した注文方法に沿って取引手数料は計算される仕組みです。
現物取引の計算方法
現物取引で発生する取引手数料を計算する際は、以下の式で求めることができます。
取引手数料の計算式
取引手数料 = 約定金額 × 取引手数料率
▼シュミレーション BTC/USDTペアの取引
4万USDTで1BTCの売買が可能だったとしましょう。
AさんはBTC(指値注文)で4万USDTを購入する
BさんはUSDT(成行注文)で1BTCを購入する
▼メイカー(Aさん)
メイカーが支払う取引手数料=40USDT
内訳:40000×0.10%=40
▼テイカー(Bさん)
テイカーが支払う取引手数料=0.001BTC
内訳:1×0.10%=0.001
Bybitの現物取引の場合、かかる手数料はメイカーもテイカーも一緒です。
ただしBybitはアカウントをVIP・非VIPに分けており、そのランクによっては手数料が変わります。
現物取引のVIPランク手数料
Bybitでは資産残高や過去の取引高によってVIP会員になれます。
手数料はVIPランクによって変動する仕組みです。
非VIPの場合はメイカー・テイカーともに一緒の手数料です。
しかしランクが上がるとメイカー手数料の方が安くなります。
トレードの手数料を抑えたい方はなるべくメイカー注文をするのがおすすめです。
デリバティブ・先物取引
Bybitのデリバティブ・先物取引の取引手数料は、メイカーが0.020%、テイカーが0.0550%です。
デリバティブ・先物取引の計算方法
デリバティブ・先物取引で発生する取引手数料を計算する際は、以下の式で求めることができます。
デリバティブ・先物取引手数料の計算式
取引手数料 = 注文価格 × 取引手数料率注文価格 = 数量 ÷ 約定価格
具体例
・1万BTCUSDTを指値で売却(メイカー)
・1万BTCUSDTを成行で購入(テイカー)
このときの約定価格が40,000USDTと仮定しましょう。
メイカー・テイカーそれぞれの手数料は下記のようになります。
メイカーの取引手数料=10,000 ÷ 40,000 × 0.020% = 0.00005 BTC
テイカーの取引手数料=10,000 ÷ 40,000 × 0.055% = 0.0001375 BTC
約定後、メイカーは0.00005 BTC、テイカーは0.0001375 BTCの取引手数料を支払います。
デリバティブ・先物取引のVIPランク手数料
デリバティブ・先物取引の手数料もまたVIPランクによって変動します。
オプション取引
Bybitのオプション取引には、取引手数料が3つ存在します。
オプション取引の手数料は少々複雑です。詳細は別の記事でまとめるので、そちらを確認してみてください。
オプション取引のVIPランク手数料
オプション取引の手数料はVIPランクによって変動します。
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Bybitで手数料負けしないためのコツ
Bybitで手数料負けしないためには、注文方法や取引方法に気をつける必要があります。
ここでは5つのコツを紹介します。
- 取引はなるべく指値(メイカー)で注文する
- 手数料割引・無料キャンペーンに参加する
- 出金はまとめて行う
- 資金調達料が大きくなる前に決済する
- VIPプログラムに加入して手数料割引を受ける
取引はなるべく指値(メイカー)で注文する
Bybitで取引をするときはなるべく指値注文を使用しましょう。
特にデリバティブ取引はメイカーの方が手数料が安い。
メイカー手数料はテイカー手数料に比べて2倍以上安いです。VIPランクが上がると、その差はさらに広がります。
Bybitで手数料負けしないためにもできるだけ指値注文を行うようにしましょう。
なおレバレッジ取引の場合はトレード額が大きくなるので手数料が高くなることが多いです。
「Bybitのレバレッジ取引」の記事ではデリバティブ取引のコツを解説しているのでよろしければご参照ください。
手数料割引・無料キャンペーンに参加する
Bybitでは不定期に「手数料割引」や「手数料無料」のキャンペーンが実施されています。
このような手数料割引キャンペーン時にトレードを行えば、手数料を安く抑えることが可能です。
たとえば、2023年11月には『入金&取引で最大10USDのボーナス特典がもらえるウェルカムギフト』が用意されています。
ウェルカムギフトで受け取ったクーポンは、手数料の支払いにも使用できます。
過去には『テイカー手数料が最大30%OFF』になるキャンペーンも実施されていました。
このような手数料割引や無料キャンペーンに参加するのがBybitで手数料負けしないコツです。
Bybitの最新キャンペーン情報は別記事でまとめてあります。
出金はまとめて行う
Bybitでは暗号資産の出金時に手数料がかかります。
何度も出金処理を行うと、その分を手数料で損をしてしまいます。
出金はできるだけ一度にまとめて行いましょう。
資金調達料が大きくなる前に決済する
デリバティブ&先物取引を行うと、「資金調達率がプラスの場合はロング側」が、「資金調達率がマイナスの場合はショート側」が、資金調達料を支払う必要があります。
資金調達料の発生は数時間ごとで、ポジションを保有した状態で時間をまたいだ場合に必要になります。
手数料負けを防ぐためには、資金調達料が大きくなる前に決済する方がよいでしょう。
なおレバレッジが大きいと資金調達料も高くなるので注意が必要です。
VIPプログラムに加入して手数料割引を受ける
VIPプログラムに加入して手数料割引を受けるのも、手数料負けしないためのコツです。
VIP会員になるための条件は以下のとおりです。
資産残高、過去30日の取引高でいずれか1つの条件を満たせばVIPランクに昇格が可能です。
たとえば非VIPの方は、以下のいずれかを満たせばVIP1になれます。
- 現物の過去30日間の取引高が100万ドル以上
- デリバティブ取引での過去30日間の合計取引高が1,000万ドル以上
- オプション取引での過去30日間の合計取引高が500万ドル以上
- 過去30日間の平均純借入額が5万ドル以上
- 資産残高が5万ドル以上
VIPに昇格することで、手数料負けを防ぐことができるでしょう。
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Bybitの資金調達料と計算方法
Bybitでは、無期限取引をする際に資金調達料が必要になります。
資金調達料の計算は以下のとおりです。
資金調達料 = ポジション価値 × 資金調達率ポジション価値= 契約数量 ÷ マーク価格
マーク価格とは、清算価格や未実現損益額などの基準となる価格のこと。公正価格とも呼ばれており、インデックス価格とFunding手数料を用いて算出されます。
マーク価格は、最終取引価格のチャート上の『MBTC Bybit』 で確認可能です。
また資金調達率と資金調達料が発生する時間は、トレード画面中央の「Funding Rate/Coundown」に表示されています。
USDT無期限契約の場合で実際に計算してみましょう。
資金調達料 = ポジション価値 × 資金調達率ポジション価値= 契約数量 ÷ マーク価格
たとえば10BTC契約のロングポジションを保有、マーク価格が資金調達交換時刻の際に8,000USD、資金調達率は0.01%だったと仮定します。
ポジション価額=10 x 8000 = 80,000
USDT資金調達料=80,000 x 0.01%=8 USDT
資金調達率は0.01%とプラスなので、ロングポジションの保有者はショートポジションの保有者に8 USDTの手数料を支払うことになります。
Bybitの入金手数料
暗号資産の入金手数料は無料
Bybitでは暗号資産を入金する際に手数料がかかりません。
いつでも好きなときにBybitに入金することが可能です。
たとえば、ウォレットアドレスに誤りがないか確認するために、国内取引所から少額の暗号資産をテスト送金することがあります。一部の取引所では入金に手数料がかかるため、テスト送金と本格的な入金の2回手数料が発生してしまいます。
Bybitなら何回入金しても費用はかかりません。
クレジットカードは入金手数料が発生
クレジットカードを利用して暗号資産を入金する場合は、入金手数料が発生します。
入金にかかる手数料は2〜4%程度です。
(プロバイダーによって異なる)
2023年9月・10月に、アジア限定キャンペーンとして、『カード決済での購入手数料が無料になるキャンペーン』が実施されていました。
このようなキャンペーンが実施されているときにクレジットカードで入金をすれば、本来かかる暗号資産の購入手数料が発生しないのでお得です。
Bybitに入金する方法は画像付きで詳しく解説した記事があります。よろしければどうぞ。
Bybitの出金・送金手数料
Bybitは出金時に手数料が発生します。
手数料は出金額に関わらず一律です。
ただ暗号資産やチェーンタイプによって発生する手数料が異なるため、なるべく出金手数料が安い暗号資産を選ぶのがおすすめです。
代表的な通貨の手数料は以下のとおり。
出金手数料が安めなのはMATIC・XRP・LTCなどです。その中でもXRPは国内取引所であれば大抵取り扱いがあるので、利用しやすいかもしれません。
なお他のBybitアカウントへ送金する『Bybit内送金』の際は、手数料は発生しません。
出金する際には手順を間違えないように、Bybitの出金方法を確認した上で行うのがよいでしょう。
Bybitの購入手数料
レバレッジトークンを購入したときには購入手数料が発生します。レバレッジトークンを受け取ったときには償還手数料が発生します。
各手数料の計算式は以下のとおりです。
レバレッジトークンの購入手数料の計算式
購入手数料 = 購入数 × 購入価格 × 購入手数料率購入手数料率=0.05%
具体例
200BTC+3Lを10USDTで購入したと仮定しましょう。
購入手数料 = 200 × 10 × 0.05% = 1USDT
約定後、メイカーは0.00005 BTC、テイカーは0.0001375 BTCの取引手数料を支払います。
償還手数料の計算式
償還手数料 = 償還数 × 償還価格 × 償還手数料率 償還手数料率:0.05%
具体例
200BTC+3Lを10USDTで償還したと仮定します。
償還手数料 = 200 × 10 × 0.05% = 1USDT
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Bybitの資金調達料の確認方法
今までどれくらいの資金調達料を支払っているのか(または受け取っているのか)、気になる方も多いと思います。
Bybitでは取引履歴から「資金調達率」と「支払った・受け取った資金調達料」を確認できます。
【PC】資金調達料の確認方法
Bybitのアカウントにログインしたら、上部の「Orders(注文)」より「デリバティブ注文」をクリックしましょう。
画面左側のメニューより「Trade History(取引履歴)」を選択してください。
過去の取引履歴が表示されます。
「Filled Type(執行タイプ)」の「Funding」と書かれているのが資金調達率です。支払った取引・受け取った取引を意味します。
「Fee Rate」がその取引の資金調達率で、「Fee Paid」が手数料=資金調達料です。
なお手数料がマイナスになっている場合は、資金調達料を受け取っていることを意味します。
【アプリ】資金調達料の確認方法
Bybitのアプリにログインしたら、下部の「Derivatives(契約)」を選択し、上部の「Trade(取引)」をタップしましょう。
画面下にスクロールさせると、「All Orders(すべての注文)」があるので、タップしてください。
「Trade History(取引履歴)」の項目を選択すると、過去の注文が確認できます。
「Fee Rate」がその取引の資金調達率で、「Fee Paid」が手数料=資金調達料です。
Bybitの口座開設・口座維持手数料
Bybitは口座開設手数料・口座維持手数料は無料です。
一切コストをかけずに開設ができますし、取引をしない限り費用は一切かかりません。
お得な口座開設キャンペーンや入金キャンペーンが実施されている際に、登録だけしておくのもおすすめです。
Bybitの紹介コードを入力すると、お得なクーポンやボーナスが貰えるので利用するのもよいでしょう。
Bybitステーキングの手数料
Bybitのステーキングは手数料がかかりません。
ステーキングとはBybitに暗号資産を預け入れてその対価として利息を受け取れるサービスのことです。
銀行にお金を預けて金利を貰うイメージですね。ただ仮想通貨のステーキングは年利3%が平均利率なので、銀行の年利0.001%より利回りは大きめになっています。
Bybitのステーキングでは『積立』と『定期』の2種類を利用可能。
ステーキングするのに手数料はかかりません。
気になる方は「Bybitのステーキング方法」の記事を参考に理解を深めてみてください。
BybitMT4の手数料と計算方法
BybitのMT4とは
MT4は世界中のトレーダーが利用している取引ツールです。
サーバーが安定しており、機能性も優れているのが特徴。簡単に操作できることから、人気のツールです。
たとえば複数のチャートを表示させたり、自動売買プログラムを稼働させたりができるので、上級者の方にもおすすめです。
FXではMT4が使用できるのが一般的ですが、暗号資産取引所ではほとんどが使えません。
しかしBybitではMT4が実装されているため、通常のプラットフォームだけでなく、MT4上でもトレードを行うことができるのです。
BybitのMT4の取引手数料(コミッション)
BybitでMT4を使用して取引する際は、『コミッション』と呼ばれる取引手数料が発生します。
注文の種類に関わらず、ポジションの新規建て・決済でそれぞれ0.03%となっています。
手数料は取引ポジション毎に1回発生します。計算式は以下のとおりです。
MT4の取引手数料の計算式
手数料=数量×参入価格×取引手数料率×2
具体例
たとえば、BTCUSDT契約で、35,000USDTの価格で1BTCロングポジション建てるため成行注文を行ったとします。
このポジションを36,000USDTで決済したとしましょう。
手数料 = 1.00 x 34,000 USDT x 0.03% x 2 = 20.4 USDT
なお手数料として発生する20.4 USDTには、参入時の0.03%と決済時の0.03%が含まれています。
BybitのMT4のスワップ手数料
通常のBybitのデリバティブ取引では、8時間ごとに資金調達料が発生しますが、Bybit MT4 のスワップは毎日 11:59PM (UTC+3)*の1回発生します。
また取引方向に関係なく、ポジションを保有しているすべてのトレーダーに手数料が請求されます。
スワップ手数料率は0.03%となっており、ETHUSDTとBTCUSDTのスワップ手数料率のみ0.01%です。
たとえば、BTCUSDT契約で、1BTCロングポジションを保有。マーク価格の開始価格が35,000USDTと仮定しましょう。
手数料 = 1.00 x 34,000 USDT x 0.01% = 3.4 USDT
BybitのMT4手数料については以上です。
MT4を使ってトレードする方法や導入手順を知りたい方は「BybitのMT4解説記事」をご参照ください。
BybitNFTマーケットプレイスの手数料と計算方法
Bybitでは、NFTの出品や交換が行えるプラットフォーム『NFTマーケットプレイス』が提供されています。
BybitのNFTマーケットプレイスの手数料は以下の通り。
NFT購入者は取引手数料が無料です。
販売者は、1%の取引手数料+クリエイターに使用料を支払う必要があります。
BybitのNFTマーケットプレイスの手数料
支払い手数料 = NFT取引価格 × 1%の取引手数料 + NFT 取引価格 × 使用手数料
具体例
たとえば、200BitDAOでNFTを販売した場合を仮定しましょう。この場合、以下のようになります。
支払い手数料 = 200 BitDAO × 1% + 200 BitDAO × 1%= 4BitDAO
つまり販売者がNFTを販売して受け取れる金額は、200 BitDAO − 4BitDAO=196 BitDAOとなります。
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