万博で展示の火星の石 ご神体として厳重管理、初の一般公開 探査機の映像頓挫で代替策か

2025年大阪・関西万博で展示される「火星の石」 =17日午後、東京都立川市の国立極地研究所(鴨志田拓海撮影)

政府が来年4月に開幕する2025年大阪・関西万博の目玉として展示を行う世界最大級の「火星の石」は、「ご神体」と呼ばれて保管する国立極地研究所により厳重管理されており、外部展示は初めてだ。万博では、開催中に火星圏に到着する無人探査機が捉えた精細な中継映像を会場で映し出す目玉企画が頓挫しており、注目を集めるための苦しい代替策とも言えそうだ。

極地研によると、火星の石は約1000万年前に火星を飛び出し、数万年前に地球へ到達した隕石だと推定される。現存する火星隕石は数十グラム程度のものが多いが、約13キロと世界最大級で、保存状態も良好だという。さびや風化を防ぐために温度や湿度の管理が必要。これまで研究者以外が見る機会はほとんどなかったが、厳重な管理を条件に展示に合意した。

2025年大阪・関西万博で展示される「火星の石」=17日午後、東京都立川市の国立極地研究所(鴨志田拓海撮影)
2025年大阪・関西万博で展示される「火星の石」=17日午後、東京都立川市の国立極地研究所(鴨志田拓海撮影)
報道陣に公開された「火星の石」=17日午後、東京都立川市の国立極地研究所(鴨志田拓海撮影)
2025年大阪・関西万博で展示される「火星の石」=17日午後、東京都立川市の国立極地研究所(鴨志田拓海撮影)

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