外来種リスト見直しへ素案 「サンジャク」「コウライオヤニラミ」など候補、生態系に影響

環境省などが入る建物=東京・霞が関

環境省は17日、国内の生態系や農林水産業に被害を及ぼしている外来生物を載せた「生態系被害防止外来種リスト」の見直しに向けた検討会に、追加候補の素案を示した。四国地方で生態系に影響を与えているとされる鳥「サンジャク」や、宮崎県で在来種を捕食しているとされる魚「コウライオヤニラミ」などを列挙。見直し後のリストは2025年度末をめどに公表する。

リストは、外来種への注意喚起を目的とし、外来生物法に基づき原則輸入や飼育が禁止されている「特定外来生物」以外も掲載対象としている。15年3月に初めて公表し、アライグマなど429種を盛り込んだ。環境省は昨年10月、最新の侵入状況や生態系への被害状況を反映させるため、検討会を設置した。

17日の検討会では、事務局が地方自治体への意向調査などを踏まえ、リストへの掲載候補を抽出したと説明した。

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